DVDが発売されてからすでにかなりの月日が流れてしまいましたが、やっと見ました「マッハ!参」。レンタルですけども。そもそもマッハの壱を購入していないのに参を購入するわけがありません。ゴメン。
そもそも「
マッハ!弐」の出来がなかなかアレで、そのまんま続きと聞いていた参なので、そもそも期待度が激しく低かったのですが、主演のトニー・ジャーのアクションは、たとえそのシーンが僅かだったとしても見たいのです。その価値があると思っています。しかも、これの撮影中に行方不明になっだの解脱しただの(ちょっと違う気が)とわけのわからない話があり、これが最後のトニー・ジャー、という話もあったので、それなら相当アレでも楽しんで見なくては、と思ったわけです。
結論としては……どうだろ……。時間が短いので我慢出来るよ、というかんじのシーンがわりとあるけれど、アクションは流石にトニー・ジャーだなというかんじ?それ自体の時間はかなり短いですが、前作もそんなかんじだったので拍子抜けということもないかも。つまり弐の続きというのは内容も殆どそのまんまというかんじと思えば……。
そう、そんなわけで弐の続きなので、話もまんま続いています。だから前作を見ていない人、前作をすっかり忘れている人は完全に置いてけぼりになります。シリーズものって、ものによれば最初の大変簡単なあらすじだけでたとえ2から見ても問題なかったりするものもありますが、これは無理。元々弐と参で一作品だったものを分割しただけのような作りなので、全くもって無理。スケールが違いすぎるので例に出すのも問題だと思うのだけれど、スターウォズとか指輪のような……って言おうとして、いやあのへんはもっと単発でまとまっていたね、と思ったくらいには続き物です。
つまり、ストーリーが稚拙だけれどもしっかりあるのでした。だから時々なんでこの展開?と訳がわからなくなることも。
一番どうよと思ったのは、ラスボスだろうと信じていた人がラスボスから降格させられて、ラスボスが違う人になっていたこと。弐の展開だと何故に、というかんじ。しかも参のラスボス、途中でキャラ変わっていませんか、みたいな。ラスボスにする為に改変されたかんじ?確かに弐のアクションシーンでは彼が映えていたので有りなのかもしれませんが、それによってせっかくのその彼のアクションの質が変わってしまって、故にラストの見せ場の筈のトニー・ジャーとの対決が微妙になってしまっているという残念っぷり。どうなの。彼のアクションの見せ所ってああいうのじゃなかったと思うのだけれどどうなの。あの動きの気持ち悪さが抜けてしまったのは残念でした。呪術的な何かっぽいようだったから、それを祓ってしまった後だししょうがないのかな、とも思うのだけれど、なんとも勿体無い。カラス(ネタバレしないように、とちょっと思っていたのでぼかして書いていましたが、あんまり意味ない気がしたので書いてしまう)はやっぱり王になるタイプのキャラじゃない気がしてしまうわ。なんなら裏で王を好きなように操るとかですね……。少なくとも、呪いっぽいものがなくなってしまった後の彼とのアクションは、面白くなかったわけではないけれど、彼というキャラに期待していたものではないんじゃないかなというかんじ。
逆に、好きなアクションシーンは冒頭の。足を鎖である程度固定されているにもかかわらず、その体制から繰り出すアクションは流石のトニー・ジャー、というかんじ。短いけども。
ただ、その前後にある拷問シーンがなかなか壮絶で痛々しいので、前半はきっつい以外の何物でもない、いや前半に限らないか、トニー・ジャー扮するティンが回復するまでは痛々しいのなんのって。彼が復活してからも象がかわいそうだったりで、そういやタイものは無駄に残酷でしたね、と思い出したけれども本当になかなかどうしてアレで参ります。象はかわいいんだけれど、見ていてはらはらするよ。傷めつけられるシーンはかわいそうだし、アクションで使われるシーンは本当にハラハラドキドキ。足場にされているからね!でも象のアクション参加シーンは好きだけれど。前作でも好きなシーンのひとつだったと思います。
ま、つまりそんなかんじ。一応タイのアクションもので、特にトニー・ジャーなので見るけれど、そうでもなければどうでもいい作品かなと。
そうそう、この作品がラストかもと言われていたトニー・ジャー、再びこの世界に戻ってきたようで何よりです。「トム・ヤム・クン!2」楽しみだわ。懲りてません。
ちなみに、私の前作品の感想↓。感想になっているかどうかは微妙。
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tagebuch-zweit: 映画「マッハ!弐」