先日「あしたのジョー」を観賞したので、去年まで遡って、私の中で同じカテゴリに属している映画を3本ほどまとめて書いておこうと思います。雑。でも最近見た映画の感想とかブログに書いていなかったのでたまには。ただ、観賞メーターに書いたりtwitterに書いたりで満足してしまっているからしょうがないのかなとも思います。
ま、せっかくその気になったので。
記事タイトルは最近見たものからだけれど、書くのは見た順番にしますか。なんという。
BECK
私はこれの原作を知りません。見たこともないというレベル。ただ、身内が好きで読んでいて、一緒に説明を受けながらこの映画を見たので、ある程度までは分かる……というのかなあコレ、ある意味その身内の感想や偏見が混ざりまくっているという気がしないでもないのだけれど、とにかくそんなかんじで観賞。つまり地上波で放送してくれたものをだらだらと見たかんじです。
ただ、それだけでたまたまその身内と一緒にいたので、ちょっと雰囲気だけ見てみようかと見始めただけだった筈なのだけれど、結局二人してしっかり見てしまったあたり、面白かったんだと思います。というか面白かったのよ。けっこう楽しんで見れてしまった。
そんなわけで概要は聞かせて貰っていたのでコユキの声なしは当然だし有りだと思ったのです。だって漫画のほうの話聞いたら、その歌声は表現出来ないでしょうと思ったのよね。無理でしょ。よっぽどの歌声の人連れてこないとダメでしょ。そんな人実際にもそう数いないでしょ。先日その数少ない一人が亡くなってしまって残念です。
話がちょっとずれたわ。
そうは思うのだけれど、いくらなんでも回数と時間が長すぎるの。サイレントの時間があんなにあったら流石に飽きるしうんざりするのよ。もうちょっとコユキが歌うシーンを少なめにして欲しかったかなと思います。私は和モノのラップがかなり好きでないのだけれど(元々のラップも基本好きではないけれど、和モノは特に苦手)、にも関わらず、えーと、もう役名忘れてしまった……桐谷健太が演じていた彼の歌声にほっとしたのを覚えています。
そういえば桐谷健太は私正直演技力に疑問を持っていたのよね。ふたつほどしか見ていないと思うのだけれど、「龍馬伝」も、ちらっと見た「黄金の豚」もぶっちゃけ「これはひどい」レベルだったと思うの。でもコレはピッタリ。下手とも思わなかったというか良かった。ピッタリなのかな?心配して見る部分がなかったので、やれば出来るっていうか、合うキャラもあるのねと安心したというか、とにかくいいキャラで見ていて楽しかった。
それに反して向井理が……この人演技力微妙なんでは……とちょっとは思っていたけれど、思っていたよりヒドイ。ゴメン。台詞殆どないのにその台詞が棒読みに近い気がするんだけれどどうなの。動きとかは雰囲気いいと思うのだけれど、しゃべるとアウトという気がします。キャラ的には合っていると思うのだけれど……。
あと、この人を忘れちゃいけないわね、水嶋ヒロ。正直顔は好きでないのだけれどそういう話でなく、この人はやっぱり演技すべきだよと思ってしまった。勿体ないって。うまいわホントに。
えーと、個々の役者の話になってしまった……。スイマセン。
あとは、ライブシーンのカメラワークが好きだったわ。普通のライヴを見ているかんじがして嬉しかったのよ。
ストーリーに関しては……まあ元が漫画なんで、というかんじ?
SPACE BATTLESHIP ヤマト
元は知らないわけではないけれど詳しくはなく、メインのキャラがかろうじて分かるくらいの知識。一応映画「さらば宇宙戦艦ヤマト」は見たことがあってある程度記憶にもある、くらい?3とかも見た気はするんだけれど、とにかく誰がどこで死んだとか、そういう記憶は色々ふっとんで……いるのは、元のヤマトがモノによってはしれっと死んだ人のことがなかったことにしてあったりするせいじゃないかなと今思った。とはいえ、ま、その程度です。この3作品を並べて見ると一番知っているかなとは思うけれど、きちんと知っているとは言いがたいわね。
とはいえ、あの有名な「ヤマト、発進」とか「会いたかったよヤマトの諸君」とか、だからデスラー総統とかテレサとかは分かるのよ。島君とかも分かるのよ。こんなこと書いていると永遠に本題に入れない気がしました。
つまり、この映画は正直怖いモノ見たさで見てしまいました。wowowでちょうど放送していたので、つい。CMとか見る度に何このこっぱずかしいもの、と思うレベルだったし、キムタクは古代君をやるには老けすぎで罰ゲームレベルだと思ったし、なんかもう色々と残念すぎる作品だと。
というレベルで、見る前の期待値が地を這っていたレベルじゃなくて更に下だったので、意外と面白かったという……。
何がどう面白かったのかとか具体的にどうというのはないんだけれど、思っていたより頑張っているなと。キャスティングも、キムタクが目立ちすぎているのでボロボロ感があるけれど(ゴメン)、よく考えたらキムタクが出るのは、そう、周りがイイ。つまりこれもそんなかんじ。デスラーとかテレサの演出方法も、考えたなというかんじでわりと好きです。アリよね。
ヤマトのCGも頑張ってるじゃないのというかんじ。えらそう。ゴメン。で、これはちょっとわくわくしたので、もう少し魅力的に見せてくれてもいいのよ!と思ったわ。戦闘とかワープのところとか、せっかくCG頑張っているのに内容がちょいお粗末なのよね。戦闘シーンなんて、長いのに内容面白くないし。
実際のところ、私はそれなりに楽しく見れたけれど、だからといって人に薦める気には全くならない作品だということには間違いないと思うの。暇な時に誰かとつっこみながら見るならいいかもしれないけれど。原作知らないでもつっこみしたくなるシーンが大量にあるから。下手に原作のシーンを入れるからわけわかんないことになっているのよね、あれは、多分。
ま、でもやっぱり一番のネックは、ヤマトの映画というより良くも悪くもキムタク映画だってことよね。だってあれどう見ても古代君じゃないでしょ。森雪もだけれど。
あしたのジョー
作品は知っているし、展開もそれなりに知ってはいるけれど、正直減量シーンとかが怖くてこのくらいの時代のボクシングのフィクションものは得意でないのよね。ちょっと強烈すぎて。というわけなので、ある程度は原作を知っているよ、程度の作品。一番説明しにくいわなんとなく。
でも多分一番積極的に見た作品。録画しておいたもの。それというのも、伊勢谷さんと香川さんが見たかったから、というのが大きい。スイマセン。
この二人に関しては思う存分楽しめたかんじ。香川さんはその特殊メイクの中に隠れているので彼と認識する時はないに等しいのだけれど、相変わらずステキ……いやステキっていうのかなアレは……まあでも、あんなに漫画的なキャラなのによくもさらっと演じているなというかんじ。しかも笑える特殊メイクしているのにね。そしてあのパンチの切れがまた良い。あれよね、彼が丹下弾平だったわけって。
そして伊勢谷さん。まー凄い。減量シーンが凄い。肉体が凄い。ホントに凄いわ。強烈。鬼気迫る感も良いです。
そんなわけで私の目的は果たせたのでいいのだけれど、全体的に見ると……なんか薄い。頑張ってはいると思うし元へのリスペクトも感じるのだけれど(ヤマトとは違って、とか言わない)、なんか薄い。あと、淡泊。ボクシングの話なのに。
映像というかドヤ街のセットなんかは良いと思うしボクシングのシーンも良いと思うし(でもスローモーション多発しすぎでは)、なんだけれど、なんか全体的に淡泊に見えるのはジョーのキャラのせいかな……。私は山Pは嫌いではないというか、特に好きではないけれども悪印象を持っているわけではないし、肉体改造もよく頑張った感があるしボクシングシーンも頑張っているのではないかと思うけれど、基本のキャラが、本人が淡泊すぎるんじゃないでしょうか。感情の起伏があまり見えなくて、それがそのまんま出てしまっているんじゃあ……というかんじ。ジョーなのにただ暗いのよね、キャラが。そんな筈はないと思うのだけれど。今の時代の若者にはジョーのキャラは強すぎるのかな、演じるの無理なんじゃないかな、と思ったくらいです。
それが台詞にも、というか発音にも反映されてしまっている感。とにかく何を言っているのかわかんないのよジョーが。途中で聞き取るの諦めたレベル。幸い流れで大体は分かるからいっか、とか思ってしまった。正直力石も聞き取りやすくはないのだけれど、ジョーはそんなもんじゃなかったから。