この手合いのテキストアドベンチャーをプレーするのはかなり久しぶりでした。今ゲームメーターの自分のページをざっと見てきたんですが、ここ何年か分にはない気がします。どこまで遡ったらいいのか既に分かりませんが、とにかく久しぶりなのは確かです。
昔は、好きだったのよね。片っ端からプレーしたいくらいには好きだったような気がするのですが、ただ、テキストアドベンチャーというかサウンドノベルというか、その系統はそんなには大当たりはないということも分かってしまった……いや違うなあ、今思い出したけれども、ものすごく楽しみにしていた「
かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄
」が、自分的にどうしようもなかったので、その後プレーしなくなった、そんな記憶が微かにあります。少なくとも自分で買わなくなっていたような……。
ま、そんなこんなでものすごく久しぶりのジャンルなのですが、これ、AXNだかスパドラだかでCMをさんざんしていたゲームなのです。それで気になっていて、たまたま安いのを見かけたので買ってしまったわけです。売りが「海外ドラマ風」なのがいけない。最近このジャンルやらないんだけれど……と思いながら手をのばしてしまいました。
でも買った当初は積みゲーにしてしまうかも、と思っていないでもなかったのです。それがそうならなかったのはひとえに「DSのソフトだから」に尽きます。ホント、携帯ゲームって手出すのが気楽でいい、ようなそれがいかんような……。
ちっともメインのゲームの話にならない。スミマセン。
そんなわけで始めたこのゲームですが、スタート時からしてテンポが悪い。最初からイライラするレベルでしか進みません。なんていうんでしょう、効果を考えすぎて雰囲気出し過ぎて、ゲームとしてのテンポが悪い。なので、私このゲームクリア出来るんだろうか……と思ったものでした。とにかく最初から心配になるレベルでのもっさり感を感じたわけです。
それでも、これの前にプレーしていたのが「
いろづきチンクルの恋のバルーントリップ
」だったので、あのもっさり感でもプレー出来たんだから大丈夫!というわけのわからない自信と共に頑張ってプレーしました。でも正直、二つ続けてこんなもっさりゲーってどうよと思ったわよ。
とにかく、そんな雰囲気重視のもっさりゲーというあまり宜しくない印象を与える始まりなゲームなのですが、その分確かに雰囲気は良くて、なかなか海外ドラマっぽくて悪くないです。キャラも実写でヘンなのはいないし、まさに海外ドラマっぽいのが良いです。相棒は美人だと思うけれども嫌味もなく、ヘンな癖のあるキャラもいないので、落ち着いてプレー出来るかんじで、これは本当に好感度が高いです。唯一気になるものといったら、主人公のポーズが一部ちょっと妙だってことくらいでしょうか。何故ダチョウ倶楽部風……。
もっさりと感じた操作のほうも、意外と気にならなくなります。許容範囲かな。もう少し親切だといいかなとは思うけれども、多分許容範囲です。あれを思い出すともう一回プレーしようかな、という気にはなれないけれども、一回目は多分気にならない……と思います、多分。あんまり自信ないけれども。
ストーリーはなかなか興味をそそられるし、全部の事件が関連しているとはいえ、細かい事件が積み重なったストーリーになっているので途中でだれない。一つの事件を扱うパターンだといいかげん飽きるor中だるみするor短すぎてガッカリする、ものですが、このゲームはそのへんはまずまず。短いとは思うけれども。ものすごく一瞬でプレーし終わってしまった気はするけれども。
少し残念なのは、いかんせんDSなので、捜査のキモになる部分のタッチペンクリックがしにくいところ。クリックがしにくいっていうか、違うところや気になるところをクリックするわけですが、その「違い」が、画像的に分かりにくいことがある、ということ。一番大事なところなので、え、ゴメン、それ違うんだ……みたいなのが出てきたのはちょっと残念でした。このあたりはもうちょっと分かりやすくても良かったと思います。謎解き部分で分からなくなっているものではないので間違えるとガッカリするし。
あとはやっぱりオチが少し残念。続きを作る気満々なクリフハンガー風味なところまで海外ドラマっぽいです。そんなところまで雰囲気作らなくてけっこうです。と言いたくなったよ。一応は解決するけれども後味良くないもの。
とはいえ、なかなか楽しかったです。DSを縦持ちするのも久しぶりだったし、推理っぽいことをするのはやっぱり面白いものです。